歯周病は完治する?
こんにちは!
ゴールデンウィークもおわり、最近暑くなってきましたね(>.<)
マスクをしているため、熱中症には気をつけたいですね。
さて、今日は歯周病は完治するのかという質問に答えていきたいと思います。
歯周病治療を行うと、歯周病菌の数が減り、出血が止まり、歯周ポケットが浅くなり、歯周組織(歯茎)の状態は改善されます。
一見、歯周病が完治したように思われますが、前回衛生士の小林さんが説明してくれましたが、歯周病はP.G菌を主とする歯周病菌が原因です。
歯周病菌は口腔内の常在菌であるため、口腔内から完全に除去することはできません。
よって、完治したように思われるのは、歯周病菌と歯周組織が共生している状態なのです。
歯磨きを怠ったり、体調が悪くなったりすることで、この共生関係が崩れると、再び歯茎は腫れて出血し、歯周病になってしまいます。
つまり、歯周病は完治しないのです。
歯医者さんで歯周病治療をすると、歯茎が引き締まり、出血しなくなるため、歯周病が完治したかのように思われますが、それは間違いであり、重要なのは、歯周病治療した後の状況(歯周病菌と歯周組織の共生関係)をいかにキープしてくかということです。
歯周病菌がなぜ口腔内から完全に除去することができないのかは、また次回お話ししますね。
しっかりとセルフケア(ブラッシングやフロス)を行い、定期的に検診を受けて、歯種病菌と歯周組織の共生関係をキープしていきたいですね。
参考文献 クインテッセンス出版(株)
歯科衛生士のための21世紀のペリオドントロジーダイジェスト
歯科医師 松山