根の治療とは?
こんにちは!
まだまだ暑い日が続きますね。
コロナが猛威を振るっているので、しっかりと感染対策をしていきましょう!
今日は根の治療についてお話していきます。
根の治療とは”歯の神経を取る”治療ではなく、”歯の内部の細菌感染を起こした部分を取り除く”治療です。
歯の内部にある神経が通る管=根管の中をきれいにするため、根管治療ともいいます。
根管は1mm以下と非常に細く形も複雑です。しかもその中にあるミクロの細菌を掃除しなければなりません。
ですから、歯の根の治療は歯科治療で最も難しい治療の1つとされています。
実際の根管治療の流れを説明していきます。
①感染部分の除去
感染部分(むし歯や死んだ神経)を削ったり、針のようなドリル状の器具を用いて除去します。
②洗浄と消毒
感染部分を除去したときに細かい削りかすがでるため、注射器のような形をした器具で消毒液を根管内に行き渡らせて洗浄します。
③仮蓋
根管内に消毒薬を詰めて仮の蓋をします。
*仮蓋した後に痛みがなくなったからと受診を先延ばしするのはおやめください。
仮蓋はあくまで仮のものであり、劣化したり外れたりすると、細菌がまた根管内に入り込んでしまい、治療が台無しになってしまいます。
④根管充填
仮蓋を外し、根管内の消毒薬を洗い流したあと、充填剤を詰めて根管を密封します。
*この処置は内部を埋めて強度をもたせるためではなく、取り切れずに残った細菌を封じ込めるのと、新たに外から細菌が入ってくるのを防ぐことが目的です。
⑤土台をたてる
根管治療した歯は強度が弱くなるため、土台をたてることで、強度をもたせ、また被せ物を安定して被せることができます。
⑥被せ物を入れる
被せ物を被せて治療が完了します。
根管は非常に細く形態も複雑です。当院では顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて根管の形態を確認しながら行う精密根管治療(マイクロエンド)も行っております。
根の治療について不安や疑問のある方は是非ご相談ください!
歯科医師 松山