重度の出っ歯でも
マウスピース矯正は可能?
インビザライン治療の限界と可能性を専門医が徹底検証
マウスピース矯正
「ひどい出っ歯だから、マウスピース矯正は無理かも…」
「インビザラインに興味はあるけど、重度の場合はワイヤー矯正しかないのかな?」
口元の突出感、いわゆる「出っ歯(上顎前突)」にお悩みで、特にその程度が重いと感じている方は、治療法の選択肢について深く考えていらっしゃるかもしれません。
近年人気のマウスピース矯正、特に世界的な実績を持つインビザラインは魅力的ですが、「重度の出っ歯には対応できない」という情報を見聞きし、諦めかけている方もいるのではないでしょうか。
確かに、マウスピース矯正には限界もあります。
しかし、技術の進歩は目覚ましく、以前は難しいとされていた重度の症例でも、適切な診断、治療計画、そして患者様の協力があれば、インビザラインで改善できる可能性が広がっています。
大切なのは、ご自身の状態を正確に把握し、治療法の限界と可能性の両方を理解すること、そして何より信頼できる歯科医師のもとで適切な診断と治療計画を受けることです。
この記事では、重度の出っ歯とはどのような状態か、インビザライン治療のメカニズムと限界、そして重度症例への対応策について、専門的な視点から詳しく解説します。
あなたの長年の悩みを解消するための、正しい知識と希望を見つける一助となれば幸いです。
目次
01.「重度の出っ歯」の定義とは?
02.インビザラインで重度出っ歯はどこまで治せる?治療のメカニズムと限界
03.抜歯は必須?重度症例におけるマウスピース矯正を成功させるための工夫とは
04.インビザラインによる重度出っ歯治療
05.町田エス歯科クリニックが選ばれる理由
06.重度の出っ歯に対する施術の流れ
07.重度の出っ歯とインビザライン治療に関する質問
08.当院のご紹介
09.関連メニューページ
「重度の出っ歯」の定義とは?
まず、「重度の出っ歯」とは具体的にどのような状態を指すのでしょうか。
歯科矯正学的に厳密な定義があるわけではありませんが、一般的に以下の要素から総合的に判断されます。
どのくらい出ていると「重度」?
ご自身で簡単に確認できる目安として、上の前歯が下の前歯よりも水平方向に4mm以上、場合によっては6mm以上前に出ている場合は、出っ歯と診断される可能性が高いです。
さらに、突出の程度が大きいだけでなく、口が自然に閉じにくい、無理に閉じると顎先に梅干しのようなシワができる、横顔の鼻先と顎先を結んだ線(Eライン)から唇が大きくはみ出すなどの特徴があると、「重度」と判断される傾向にあります。
ただし、これらはあくまで表面的な目安です。
正確な重症度の判断には、レントゲン撮影などでの専門的な精密検査が不可欠です。
出っ歯の原因による違い
出っ歯の原因は、その主たる要因によって大きく2つに分類されます。
歯性上顎前突
顎の骨の大きさや前後的な位置関係には大きな問題がなく、主に上の前歯が前方に傾斜していることが原因のタイプです。
骨格性上顎前突
上顎骨が過剰に成長している、あるいは下顎骨の成長が不十分など、顎の骨格そのものに前後的なズレがあるタイプです。
マウスピース矯正(インビザライン)で比較的対応しやすいのは「歯性」の出っ歯です。歯の傾きを改善することで、口元の突出感を効果的に解消できる可能性が高いからです。
一方、「骨格性」の出っ歯の場合、特に骨格的なズレが大きい重度のケースでは、歯の移動だけで見た目や噛み合わせを根本的に改善するには限界があります。
このような場合、マウスピース矯正単独での治療は難しく、顎の骨を切る外科手術を併用した矯正治療が最適な選択肢となることがあります。
マウスピース矯正の原理と「難しい動き」
マウスピース矯正は、アライナーと呼ばれるマウスピースで歯冠(歯の見える部分)全体を覆い、「押す」力を主体として歯を動かします。
この原理のため、得意な動きと苦手とされる動きが存在します。
得意な動き
・歯を傾ける
・歯列全体を後方へ移動させる
苦手とされる動き
・歯根を含めて歯を平行に大きく移動させる
・歯を歯茎から引き出す・沈み込ませる
・歯根の向きを精密にコントロールする動き
・歯を大きく回転させる動き
重度の出っ歯の場合、前歯を大きく後方へ平行移動させる必要があるケースが多く、これがマウスピース矯正単独では難しいとされる大きな理由です。
無理な力を加えると、歯根が骨から逸脱したり、歯根吸収のリスクを高めたりする可能性があります。
インビザラインで
重度出っ歯はどこまで治せる?
治療のメカニズムと限界
世界中で多くの治療実績を持つインビザラインは、マウスピース矯正システムの中でも特に研究開発が進んでおり、重度症例への対応能力も継続的に向上しています。
しかし、依然として限界は存在します。
インビザラインの特徴と歯を動かす仕組み
インビザラインは、独自の3D治療計画ソフトウェア「クリンチェック」を用いて、治療開始から完了までの歯の動きをミクロン単位で精密にシミュレーションします。
患者様一人ひとりのためにカスタムメイドされた数十枚のアライナーを、通常1〜2週間ごとに交換していくことで、計画通りに歯を着実に動かしていきます。
進化したアタッチメント、SmartTrack素材、補助装置の活用
インビザラインが重度症例にも対応範囲を広げている背景には、いくつかの技術的進化と工夫があります。
最適化されたアタッチメント
歯の表面に接着する、歯の色に近い小さな突起物(アタッチメント)の形状や配置が、より複雑な歯の動きを効果的に実現できるよう、継続的に改良されています。
これにより、アライナーが歯をより確実に把持し、精密な力を加えることが可能になります。
SmartTrack®素材
インビザライン独自のアライナー素材で、柔軟性と弾性に優れています。
これにより、歯に持続的で弱い力を加え続けることができ、歯の動きの予測精度を高め、治療効率を向上させるとされています。
顎間ゴム(エラスティック)の使用
上下の顎に装着したアライナーのボタンやフックに、患者様自身で小さなゴムをかけていただくことがあります。
これにより、マウスピース単独では難しい前後的な噛み合わせのズレ(出っ歯や受け口)を改善するための力を補助的に加えることができます。
インビザライン単独では難しいケースとは?
しかし、どんな症例でもインビザラインだけで対応できるわけではありません。
以下のようなケースでは、依然として限界があります。
・極端な骨格性の問題
・著しい歯の移動量や複雑な動きが必要な場合
・歯根吸収のリスクが極めて高い場合
・重度の歯周病がコントロールされていない場合
・骨の中に完全に埋まっている歯(埋伏歯)を引っ張り出す必要がある場合
これらのケースでは、ワイヤー矯正や外科矯正、あるいはハイブリッド矯正などを検討する必要があります。
無理にインビザライン単独で治療を進めると、治療期間が大幅に延びたり、期待した結果が得られなかったり、最悪の場合、歯や歯周組織にダメージを与えてしまうリスクがあります。
抜歯は必須?
重度におけるマウスピース矯正を
成功させるための工夫とは
重度の出っ歯を効果的に治療するためには、前歯を後退させるための「スペース」を確保することが鍵となります。
その最も確実な方法が「抜歯」ですが、他の選択肢もあります。
なぜ抜歯が必要になるのか?
重度の出っ歯や叢生(ガタガタの歯並び)では、顎の骨の大きさに対して歯のサイズが大きすぎるため、歯をきれいに並べたり、前歯を後ろに十分下げたりするためのスペースが絶対的に不足しています。
スペースがない状態で無理に歯を並べようとすると、歯列全体が前方に押し出されて口元がさらに突出してしまったり、歯が顎の骨の適切な範囲から逸脱して歯茎が下がる原因になったりする可能性があります。
抜歯は、一般的に機能的な影響が少ないとされる小臼歯(前から4番目または5番目の歯)を左右上下で計4本抜くことが多いです。
これにより十分なスペースである1歯あたり約7~8mm×2=14~16mmが確保され、前歯を効果的に後退させ、口元の突出感を大きく改善することが可能になります。
抜歯以外の選択肢
健康な歯を抜くことに抵抗を感じる方は少なくありません。
近年、インビザラインを含む矯正技術の進歩により、抜歯を回避するための様々な工夫が可能になっています。
IPR(歯間削合、ストリッピング)
専用の器具を用いて、歯と歯の間の側面のエナメル質を、健康に影響のないごくわずかな範囲(片側最大0.25mm程度)で削り(やすりがけし)、スペースを作り出す方法です。
歯列全体で行うことで、合計で数ミリ程度のスペース(最大4〜6mm程度)を獲得できます。
臼歯の後方移動(遠心移動)
奥歯全体をさらに喉側へ移動させることで、前歯を下げるためのスペースを作り出す方法です。
多くの場合、最も奥にある親知らず(第三大臼歯)の事前の抜歯が必要です。
歯列の拡大
歯列の幅(特に横幅)を側方に広げることで、歯が並ぶためのスペースを確保する方法です。
成長期の子供には効果的ですが、顎骨の成長が完了した成人では拡大できる量に限界があります。
これらの方法を単独または組み合わせて用いることで、以前は抜歯が必須と診断されたようなボーダーラインの症例でも、非抜歯で治療できる可能性が広がっています。
ただし、これらの方法で獲得できるスペースの量には限界があり(IPRと拡大で最大8mm程度)、重症度が非常に高い場合や、口元の突出感を大幅に改善したい場合には、やはり抜歯が最も効果的で安定した結果をもたらす最適な選択となる場合も多いです。
精密な治療計画の役割
抜歯か非抜歯か、どの方法でスペースを作るか、そして歯をどのように、どの順序で動かすか。
これらの診断と治療計画の立案は、マウスピース矯正、特に重度症例の成功において最も重要な要素であり、担当する歯科医師の診断能力、専門知識、そして経験に大きく依存します。
インビザラインの3Dシミュレーション(クリンチェック)は非常に高度なツールですが、ソフトウェアが自動生成する初期計画はあくまで「たたき台」に過ぎません。
それを、個々の患者様の顔貌、骨格、歯根の長さや形態、歯周組織の状態、噛み合わせ、さらには歯の移動に伴う生物学的な限界を考慮して精査していきます。
そして実現可能で、かつ機能的にも審美的にも長期的に安定する最良の結果が得られるよう修正・最適化していくのが、経験豊富な矯正歯科医の重要な役割なのです。
診断や計画が不十分なまま治療を進めてしまうと、歯が計画通りに動かない、治療期間が大幅に延長する、噛み合わせが悪化する、歯茎が下がる、期待したほど口元が改善されない、といった様々な問題が生じるリスクがあります。
インビザラインによる
重度出っ歯治療
ここでは、インビザラインによって重度の出っ歯が改善された実際の症例(イメージ)を見てみましょう。
症例A(抜歯ケース・インビザライン単独)
治療前
・上下の前歯が唇側に強く傾斜し、口元全体が突出している。
・口を閉じると顎先に緊張が見られる。
・オーバージェット(水平的な隙間)が大きい。
治療
上下左右の第一小臼歯(前から4番目の歯)を計4本抜歯。
最適化されたアタッチメントと顎間ゴムを併用し、インビザラインで前歯部を効果的に後退させた。
治療後
口元の突出感が劇的に改善し、鼻先と顎先を結んだEライン上に唇が収まる美しい横顔に。
無理なく口が閉じられるようになり、噛み合わせも緊密に安定した。
こちらの症例は、適切な診断、精密な治療計画、そして必要に応じた補助装置を用いることで、インビザラインが重度の出っ歯に対しても非常に有効な治療法となり得ることを示しています。
インビザライン治療のメリット再確認
目立たない
透明なアライナーなので、治療中でも周囲の目を気にせず笑顔になれます。
快適
ワイヤーやブラケットによる口内炎のリスクが低く、痛みも比較的少ない傾向にあります。
衛生的
食事や歯磨きの際には取り外せるため、お口の中を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。
食事制限なし
ワイヤー矯正のように食べ物が装置に絡まったり、装置を破損させたりする心配がないため、好きなものを自由に楽しめます。
通院回数が少ない可能性
治療計画によっては、ワイヤー矯正よりも通院頻度が少なく済む場合があります。
治療ゴールが視覚化できる
治療開始前に3Dシミュレーションで最終的な歯並びを確認できるため、モチベーションを維持しやすいです。
町田エス歯科クリニックが
選ばれる理由
重度の出っ歯に対するマウスピース矯正は、治療計画の立案から実行まで、担当する歯科医師の高度な専門知識と技術、そして豊富な経験が治療結果を大きく左右します。
町田エス歯科クリニックが、多くの患者様、特に難症例を抱える患者様から選ばれる理由をご紹介します。
圧倒的な症例経験
当院には、インビザラインを提供するアライン・テクノロジー社から、年間症例数に応じて与えられるステータスの中でも最高ランクである「ブルーダイヤモンドプロバイダー」に認定されています。
これは、インビザラインを用いた治療症例数が、国内でもトップクラスであることを客観的に示すものです。
この圧倒的な経験数は、軽度なケースから複雑な難症例まで、あらゆる状況に対する深い知識と、それぞれの患者様に最適な治療計画を立案・実行する能力の確かな証です。
指導医レベルの専門性
ICOI(国際インプラント学会)指導医やノーベルバイオケア社公認インストラクターなど、国内外で他の歯科医師を指導する立場にあります。
また、当院院長の大口慧士医師も、All-on-4コースのインストラクターを務めるなど、学術的な実績も豊富です。
当院のドクターチームは、単なる治療の実践者ではなく、その分野における教育者・指導者としての、より高次の専門性を有しています。
この「指導医(インストラクター)レベル」の技術力と深い学識は、一般的な専門医資格とは一線を画し、特に難易度の高い重度症例の治療を、安全かつ確実に成功へと導くための強固な基盤となります。
精密診断と、より確実な治療の実現
より良い治療結果のためには、正確な診断が不可欠です。
当院では、歯科用CTという先進的な医療設備を導入しています。
歯科用CTを用いることで、顎の骨の形態、厚み、歯根の位置や長さ、神経や血管の走行などを三次元的に精密に把握できます。
これにより、歯の移動限界を見極め、安全かつ効果的な治療計画を立てることが可能になります。
この機器は、まさに「治療結果の確実性を保証するための投資」であり、患者様の負担を最小限に抑えつつ最良の結果を追求するために不可欠な要素です。
包括的な治療計画
町田エス歯科クリニックの真の強みは、矯正治療単独で考えるのではなく、インプラント、精密審美補綴(セラミック治療)、歯周病治療など、各分野の専門家が院内で緊密に連携し、お口全体の健康と美しさ、そして長期的な機能の安定性までを見据えた「包括的な治療計画」を立案・実行できる点にあります。
重度の出っ歯治療においても、単に歯を並べるだけでなく、必要に応じてホワイトニングやセラミック治療を組み合わせることで、歯の色や形まで含めた患者様一人ひとりの理想の笑顔をトータルでデザインします。
この包括的なアプローチにより、矯正専門クリニックでは実現できない、よりハイレベルで調和の取れた最終的なゴールを目指すことが可能です。
重度の出っ歯に対する施術の流れ
町田エス歯科クリニックでのマウスピース矯正(インビザライン)治療は、患者様に安心して、そして納得して治療を進めていただけるよう、最新のデジタル技術を活用した透明性の高いプロセスを採用しています。
STEP1:無料カウンセリング
まずは、患者様が抱える歯並びのお悩み、治療に対するご希望や不安などを、経験豊富な歯科医師または専門スタッフが丁寧にお伺いします。
口腔内を拝見し、マウスピース矯正の適応可能性や、考えられる治療の選択肢、おおよその治療期間・費用について分かりやすくご説明します。
強引な勧誘は一切ありませんので、お気軽にご相談ください。
STEP2:精密検査
正確な診断と治療計画立案のため、詳細な検査を行います。
これには、お顔とお口の中の写真撮影、パノラマレントゲンによる骨格分析、必要に応じた歯科用CT撮影、そしてiTero(アイテロ)を用いた不快感の少ない精密な3D口腔内スキャンなどが含まれます。
従来の粘土のような材料による型取りは基本的に行いません。
STEP3:診断・治療計画のご提案と3Dシミュレーション
精密検査で得られたデータをコンピューター上で詳細に分析し、担当医が患者様一人ひとりに最適な治療計画を立案します。
インビザライン独自のクリンチェック・ソフトウェアを用い、治療によって歯がどのように動き、最終的にどのような歯並び・噛み合わせになるのかを、リアルな3Dシミュレーション動画で具体的にご確認いただけます。
治療期間や詳細な費用についても明確にご提示し、患者様が全ての点にご理解・ご納得いただけた場合にのみ、治療を開始いたします。
STEP4:治療開始
治療計画に基づき、必要であれば抜歯やIPR(歯間削合)、そして歯の表面へのアタッチメントの装着などを行います。
その後、最初のインビザライン・アライナーをお渡しし、正しい着脱方法、1日の装着時間(20〜22時間以上)、お手入れ方法、交換時期(通常1〜2週間ごと)などについて詳しくご説明します。
STEP5:アライナー交換と定期的なモニタリング
患者様ご自身で、歯科医師の指示に従って、決められた日数ごとに次のステップのアライナーに交換していただきます。
治療が計画通りに進んでいるか、お口の中に問題がないかなどを確認するため、通常1.5ヶ月〜3ヶ月に1回程度の頻度でご来院いただきます。
STEP6:治療の微調整(リファインメント)
治療途中で歯の動きにズレが生じた場合や、より理想的な仕上がりにするために、必要に応じて再度口腔内スキャンを行い、追加のアライナーを作製して治療計画を微調整(リファインメント)することがあります。
STEP7:動的治療の終了と保定期間への移行
歯並びと噛み合わせが計画通りに整ったら、歯の表面のアタッチメントを除去し、歯を動かす期間は終了となります。
しかし、矯正治療はここで終わりではありません。動かした歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぎ、美しい歯並びを長期的に維持するため、ここからが非常に重要な「保定期間」の始まりです。
STEP8:保定装置(リテーナー)の装着と定期検診
患者様専用のリテーナーと呼ばれる保定装置を作製し、装着を開始します。
装着時間は、最初は1日20時間以上、その後徐々に夜間のみへと移行していくのが一般的ですが、歯科医師の指示に必ず従ってください。
保定期間中も、歯並びの状態やリテーナーの適合を確認するため、通常3〜6ヶ月に1回程度の定期検診が必要です。
重度の出っ歯とインビザライン治療に関する質問
Q1. 本当に重度の出っ歯でもインビザラインで治りますか?
A1. 全ての重度症例にインビザライン単独で対応できるわけではありませんが、アタッチメントの進化、顎間ゴムのアプローチにより、以前よりも格段に対応範囲は広がっています。
特に歯の傾きが主な原因である「歯性」の出っ歯や、抜歯や臼歯後方移動によって十分なスペースを確保できる場合は、改善の可能性が高まります。
重要なのは、骨格的な問題の程度や、必要な歯の平行移動の量です。
まずは、経験豊富な専門医による精密な診断を受けることを強くお勧めします。
Q2. 骨格性の出っ歯だとインビザラインは無理ですか?
A2. 軽度から中等度の骨格性出っ歯であれば、インビザラインで歯の角度を調整することによって、骨格的なズレをある程度カモフラージュし、見た目や噛み合わせを改善できる場合があります。
しかし、骨格的なズレが非常に大きい重度の場合は、歯の移動だけでは限界があり、インビザライン単独での治療は基本的に困難です。
このようなケースでは、顎の骨を切る外科手術を併用した矯正治療が根本的な解決策となり、保険適用となる場合もあります。
Q3. 重度の出っ歯をインビザラインで治療する場合、抜歯は必須ですか?
A3. 必ずしも必須ではありませんが、重度の場合は抜歯が必要となる可能性が高くなります。
なぜなら、突出した前歯を大きく後退させるためには、そのための十分なスペースが必要だからです。
ただし、IPR(歯間削合)や臼歯の後方移動といった非抜歯の方法で必要なスペースが確保できると診断されれば、抜歯を回避できることもあります。
抜歯の要否は、顔貌のバランス、口元の突出度、必要なスペース量などを精密検査の結果に基づいて総合的に判断されます。
Q4. インビザラインとワイヤー矯正、重度の出っ歯にはどちらが良いですか?
A4. 一概にどちらが良いとは言えません。
ワイヤー矯正は、適応範囲が最も広く、歯を三次元的に動かす能力に優れているため、非常に重度で複雑な症例にも対応できるという確実性があります。
一方、インビザラインは審美性、快適性、衛生面に大きなメリットがあります。
重度の症例においては、ワイヤー矯正の方がより効率的で確実な場合もありますが、インビザラインの技術も進化しており、補助装置の併用によって対応可能範囲が広がっています。
それぞれのメリット・デメリット、ご自身のライフスタイルや価値観(見た目をどれだけ重視するかなど)を考慮し、担当医と十分に相談して決定することが重要です。
Q5. 重度の場合、治療期間はどのくらいかかりますか?
A5. 重度の出っ歯の場合、インビザライン(全体矯正)での治療期間は、一般的に2年〜3年程度、場合によってはそれ以上かかることもあります。
これは、歯の移動距離が大きいことや、複雑な動き(歯体移動や歯根コントロールなど)に時間を要するためです。
抜歯が必要な場合や、骨格的な要素が関わる場合、あるいは患者様の協力度(アライナー装着時間など)が低い場合は、期間が長くなる傾向にあります。
治療計画の段階で、担当医からおおよその治療期間の目安が提示されます。
Q6. 費用はどのくらいかかりますか?
A6. 重度の出っ歯に対するインビザライン治療の費用相場は、一般的に80万円〜120万円程度が目安となります。
これには通常、精密検査料、装置(アライナー)料、治療中の調整料などが含まれますが、クリニックによって料金体系や含まれる内容が異なります。
契約前に、総額でいくらかかるのか、追加費用の可能性はあるのかなどを詳細に確認することが非常に重要です。
Q7. 治療中の痛みはどの程度ですか?
A7. 新しいアライナーに交換した直後の2〜3日間は、歯が動くことによる圧迫感や締め付けられるような、あるいは浮くような鈍い痛みを感じるのが一般的です。
しかし、これは歯が計画通りに動いている証拠でもあります。
ワイヤー矯正の調整後の鋭い痛みと比較すると、インビザラインの痛みは一般的に軽度であると言われています。
痛みは通常数日で治まりますが、痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤(アセトアミノフェン系推奨)を服用することも可能です。
Q8. 年齢制限はありますか?40代、50代でも治療できますか?
A8. マウスピース矯正に基本的に年齢制限はありません。
顎の骨の成長が完了していれば(通常10代後半以降)、何歳からでも治療を開始できます。
実際に、30代、40代はもちろん、50代、60代以上で治療を始められ、満足のいく結果を得ている方も多くいらっしゃいます。
ただし、加齢に伴い歯周病のリスクが高まるため、治療前および治療中の徹底した歯周病管理がより重要になります。
また、骨の代謝が若年者より緩やかになるため、歯の移動にやや時間がかかる傾向があります。
Q9. 治療がうまくいかなかった場合、どうなりますか?
A9. 例えば、アライナーの装着時間が不足していたり、歯の動きが予想と異なったりして、治療が計画通りに進まない場合、「リファインメント」と呼ばれる治療計画の修正が行われます。
これは、再度口腔内スキャンを行い、現状に合わせて新しいアライナーを追加で作製し、目標とする歯並びに向けて再度歯を動かしていくプロセスです。
多くのクリニックでは、一定回数(または一定期間内)のリファインメント費用が初期の治療費に含まれていますが、契約内容によりますので事前に確認が必要です。
万が一、マウスピース矯正だけでは目標達成が著しく困難と判断された場合には、ワイヤー矯正への移行や、部分的なワイヤー矯正の併用などが検討されることもあります。
Q10. なぜ歯科医師選びが「特に」重要だと言われるのですか?
A10. マウスピース矯正、特にインビザラインは、高度なデジタル技術に支えられていますが、治療の成否は決してAIやソフトウェア任せではありません。
AIが生成する初期の治療計画はあくまで参考であり、それを個々の患者様の複雑な生体(骨、歯根、歯周組織、筋肉など)に合わせて医学的に正しく、安全かつ効果的に修正・最適化し、治療全体を管理・監督するのが歯科医師の最も重要な役割です。
特に重度症例では、歯の移動限界の見極め、抜歯や補助装置の適切な判断、予期せぬ問題への対応など、矯正歯科に関する深い学識と豊富な臨床経験が不可欠になります。
経験の浅い医師が治療を行うと、治療期間が不必要に長引いたり、満足のいく結果が得られなかったり、最悪の場合、歯根吸収や歯肉退縮などの医原性の問題を引き起こしたりするリスクが高まります。
Q11. 他院でマウスピース矯正(インビザライン)を断られたのですが、診てもらうことは可能ですか?
A11. はい、ぜひ一度、セカンドオピニオンとして当院にご相談ください。
他院で断られた理由にもよりますが(例えば、骨格的な問題が大きい、必要な歯の移動が複雑すぎるなど)、当院の医師はインビザラインの最高ランクであるブルーダイヤモンドプロバイダーであり、数多くの難症例の治療経験を有しております。
歯科用CTなどを用いた精密な再検査を行うことで、他院とは異なる診断や治療アプローチが可能かどうかを、専門的な視点から改めて検討させていただきます。
諦める前に、ぜひ一度当院の可能性を探ってみてください。
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