出っ歯で横顔がコンプレックス…ワイヤー?セラミック?マウスピース?後悔しない治療法選びのポイント
歯列矯正
「横顔に自信が持てない…」「口元が突出して見えるのが悩み…」
鏡を見るたび、写真に写る自分を見て、ため息をついていませんか? いわゆる「出っ歯」(上顎前突)は、見た目の印象、特に横顔のバランス(Eライン)に大きく影響し、多くの方にとって深刻なコンプレックスの原因となっています。
しかし、出っ歯は単なる見た目の問題ではありません。
噛み合わせの不調和から、虫歯や歯周病のリスク増加、場合によっては全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるのです。
出っ歯を治したいと考えたとき、インターネットやSNSには様々な情報が溢れています。
確実性の高い「ワイヤー矯正」、短期間で劇的に変わるという「セラミック矯正」、そして目立たず快適とされる「マウスピース矯正」。
それぞれのメリットが強調される一方で、「どの治療法が本当に自分に合っているの?」「痛みは?」「期間は?」「費用は?」「もし失敗したら…?」といった不安や疑問は尽きません。
この記事では、町田で豊富な矯正治療実績を持つ町田エス歯科クリニックが、それぞれの治療法のメリット・デメリット、そして隠れたリスクまで、専門家の視点から徹底的に比較・解説します。
安易な情報に惑わされず、あなたが将来にわたって後悔しないための、賢い治療法選びのポイントをお伝えします。
コンプレックスを解消し、心からの笑顔と自信を取り戻すための、確かな一歩をここから踏み出しましょう。
目次
01.その横顔の悩み、「出っ歯」が原因かも?主な治療法の選択肢とその違い
02.ワイヤー矯正:出っ歯・横顔改善におけるメリット・デメリット再考
03.セラミック矯正(差し歯):短期改善の魅力と知っておくべきリスク・注意点
04.マウスピース矯正:目立たず快適!出っ歯・横顔改善への効果と適用範囲
05.マウスピース矯正の適用範囲:得意なケースと苦手なケース
06.町田エス歯科クリニックが選ばれる理由
07.治療法決定から理想の笑顔まで|当院でのマウスピース矯正プロセス
08.出っ歯と横顔の治療法に関するよくある質問
09.当院のご紹介
10.関連メニューページ
その横顔の悩み、「出っ歯」が原因かも?主な治療法の選択肢とその違い
横顔のラインが気になる、口元がもっこりして見える(口ゴボ)…。
その原因が「出っ歯」にあると感じているなら、まずはどのような治療の選択肢があるのかを正しく理解することがスタートラインです。
ここでは、代表的な3つのアプローチ、ワイヤー矯正、セラミック矯正(審美補綴)、そしてマウスピース矯正について、基本的な仕組み、メリット、そして注意すべき点を比較検討してみましょう。
1. ワイヤー矯正:確実性と適応範囲の広さで選ぶなら
ワイヤー矯正は、歯に「ブラケット」という小さな装置を接着し、そこにワイヤーを通して力を加え、歯を少しずつ動かしていく、最も歴史があり、矯正治療におけるゴールドスタンダードとも言える方法です。
仕組み
ブラケットとワイヤーで歯に持続的かつ適切な力を加え、歯を支える骨の代謝(リモデリング)を促し、歯根ごと計画した位置へ移動させます。
メリット
極めて広い適用範囲:軽度から重度の出っ歯、骨格的な問題が大きいケース、抜歯が必要な複雑な症例まで、ほぼ全ての不正咬合に対応可能です。
高い確実性と予測性:歯を三次元的に精密にコントロールできるため、特に経験豊富な矯正医が行えば、治療計画通りの結果を得やすいとされています。
豊富な実績とエビデンス:長い歴史の中で、膨大な治療データと学術的根拠が蓄積されています。
デメリット
見た目の問題(審美性):特に歯の表側に装置をつける場合、金属色が目立ちます。
透明や白色の装置もありますが、完全に見えなくすることは困難です。
痛みや不快感:装置の調整後には痛みを感じやすく、装置が口内の粘膜に当たり口内炎ができやすいです。
食事制限と清掃の難しさ:硬いものや粘着性のある食べ物は装置の破損リスクがあるため避ける必要があり、装置周りは複雑で清掃が難しく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
裏側矯正(舌側矯正)の特性:見た目の問題を解決できますが、費用が最も高額になり、装着初期の舌の違和感や発音への影響、さらに清掃の難易度が高いという側面があります。
ワイヤー矯正は、治療結果の確実性を最優先したい方、抜歯が必要な重度の出っ歯や複雑な症例の方にとって、最も信頼性の高い選択肢となるでしょう。
2. セラミック矯正(審美補綴):短期間での見た目の変化を最優先するなら?リスクも理解を
「セラミック矯正」という言葉を耳にすることがありますが、これは歯を動かす「矯正治療」ではなく、ご自身の歯を削り、その上にセラミック製の被せ物(クラウン)を装着することで、「見た目上」歯並びや色を整える審美歯科治療の一種です。
「クイック矯正」などと呼ばれることもあります。
仕組み
出っ歯に見える歯や、形・色が気になる歯の表面を削り、理想的な形・色に作製されたセラミッククラウンを被せて固定します。
歯根の位置は全く変わりません。
メリット
治療期間が圧倒的に短い:数週間から数ヶ月で、見た目を劇的に変化させることが可能です。
イベントなどを控えている場合に選択されることがあります。
歯の色や形を自由に選択可能:歯の色を理想の白さにしたり、歯の形を整えたりすることができます。
デメリット
健康な歯を大きく削る(不可逆的ダメージ)
最大のデメリットであり、最も慎重に考えるべき点です。
見た目を整えるためだけに、問題のない健康な歯質を大きく、時には神経の近くまで削る必要があります。
削った歯は二度と元に戻りません。
神経へのダメージリスク(抜髄の可能性)
歯を大きく削ることで、歯の神経(歯髄)が炎症を起こしたり、死んでしまったりするリスクが高まります。
その場合、神経を取る治療(抜髄)が必要になりますが、神経を失った歯は非常にもろくなり、将来的に歯根が割れる(歯根破折)リスクが格段に高まります。
歯根破折は抜歯に至る主な原因の一つです。
根本的な機能(噛み合わせ)は改善しない
歯根の位置が変わらないため、見た目は整っても、根本的な噛み合わせの問題は解決されません。
無理な角度や形態で被せ物を作ると、特定の歯や顎関節に過剰な負担がかかり、将来的に顎関節症や歯周病の悪化などを引き起こす可能性があります。
歯周組織への負担と清掃不良リスク
不適合な被せ物や不自然な形態は、歯茎の炎症や歯周病の原因となりやすいです。
また、被せ物の段差などに汚れが溜まりやすくなることもあります。
長期的なメンテナンスと再治療の必要性
セラミック自体は丈夫ですが、土台となるご自身の歯や歯茎の状態によって寿命は左右されます。
一般的に10~20年程度で劣化や不適合が生じ、再治療が必要になる可能性が高いです。
その都度、高額な費用がかかります。
セラミック矯正は、「短期間で見た目を変えたい」という強いニーズに応える側面はありますが、健康な歯を犠牲にするという非常に大きな代償を伴います。
安易な選択は、将来的な後悔につながる可能性が高いと言わざるを得ません。
多くの良心的な歯科医師は、矯正治療が可能であれば、まずそちらを検討することを強く推奨します。
3. マウスピース矯正:目立たず快適に、でも効果は?適用範囲の見極めが重要
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピース(アライナー)をオーダーメイドで作製し、段階的に交換していくことで歯を動かす、近年非常に人気の高い治療法です。
代表的なシステムとして「インビザライン」があります。
仕組み
精密な歯型データ(主に3Dスキャン)を基に、コンピューター上で歯の移動をシミュレーションし、治療完了までの全ステップ分のアライナーを作製します。
患者様は、通常1〜2週間ごとに自分で新しいアライナーに交換し、歯に継続的で穏やかな力をかけていきます。
メリット
圧倒的に目立ちにくい:透明なため、装着していても周囲に気づかれにくく、日常生活や仕事への影響が少ないです。
取り外し可能で衛生的:食事や歯磨きの際は自分で取り外せるため、食事制限がなく、口腔ケアも通常通り行えます。
虫歯や歯周病のリスク管理がしやすいです。
痛みが比較的少ない:ワイヤー矯正のような装置調整後の強い痛みや、口内炎のリスクが少ないとされています。
金属アレルギーの心配がない:金属を使用しないため、アレルギーの方も安心です。
通院頻度が少ない場合も:治療計画により、ワイヤー矯正よりも通院回数が少なく済む可能性があります。
デメリット
厳格な自己管理が必須:1日20〜22時間以上の装着時間を守ることが絶対条件です。
守れない場合、歯は計画通りに動かず、治療期間の延長や治療計画の変更、最悪の場合、満足のいく結果が得られない可能性があります。
適用症例には限界がある:ワイヤー矯正に比べ、対応できる症例には限界があります。
特に、抜歯を伴うような歯の大きな移動が必要な重度の出っ歯や、骨格的な問題が大きい場合、歯の著しい捻転や傾斜の改善などは、マウスピース矯正単独では難しい、あるいは非常に時間がかかることがあります。
飲食時の着脱の手間:水以外のものを口にする際は必ず外し、食後は歯を磨いてから再装着する必要があります。
これが面倒に感じる方もいます。
紛失・破損のリスク:取り外し可能なため、外出先などで紛失したり、誤って破損したりするリスクがあります。
アタッチメントが必要な場合:歯を効率的に動かすために、「アタッチメント」と呼ばれる歯の色に近い小さな突起を歯の表面に接着することが多く、完全に何もついていない状態ではありません。
マウスピース矯正は、見た目を気にせず快適に治療を進めたい方、自己管理能力が高い方、そして歯並びの状態が適用範囲内である方にとって、非常に優れた治療法です。
しかし、その手軽さのイメージだけで飛びつくのではなく、適用範囲の見極めと、自己管理の徹底が成功の鍵となります。
ワイヤー矯正:出っ歯・横顔改善におけるメリット・デメリット再考
出っ歯やそれに伴う横顔のラインを改善したいと考えたとき、ワイヤー矯正は最も確実性が高く、あらゆる症例に対応できる治療法として、今なお多くのケースで第一選択肢となります。
その強力な効果の裏側にあるメリットと、避けては通れないデメリットについて、改めて深く掘り下げてみましょう。
メリット:ワイヤー矯正が持つ、揺るぎない強み
コントロール力と確実性
ワイヤー矯正の最大の強みは、歯を動かす力の強さと、そのコントロールの精密さにあります。
ブラケットとワイヤーシステムは、歯を前後左右、上下に動かすだけでなく、歯の傾き(トルクコントロール)や捻じれ(ローテーション)を改善する能力において、現在でも最も優れていると言えます。
特に、抜歯を行って前歯を大きく後退させる必要がある重度の出っ歯症例では、この精密なコントロール力が不可欠であり、治療結果の確実性を高めます。
圧倒的な適用範囲の広さ
歯の移動量が大きいケース、骨格的な要因が関与する複雑なケース、他の不正咬合(例:深い噛み合わせ、開咬、重度の叢生)を合併しているケースなど、マウスピース矯正では対応が難しいとされる難症例にも、ワイヤー矯正であれば対応できる可能性が非常に高いです。
顎変形症などで外科手術が必要な場合の術前・術後矯正においても、主にワイヤー矯正が用いられます。まさに「矯正治療の最後の砦」とも言える対応力を持っています。
豊富な実績とエビデンス
100年以上の歴史を持つワイヤー矯正は、膨大な臨床データと学術的研究に裏打ちされています。
様々な状況に対する対処法や、長期的な安定性に関する知見が豊富に蓄積されており、治療計画の立案や予後の予測において高い信頼性があります。
デメリット:ワイヤー矯正を選択する上で理解しておくべきこと
審美的な問題(見た目)
特に一般的な表側矯正の場合、金属製の装置が目立つことは避けられません。
治療期間中(平均1年半~3年)、見た目を気にしてしまい、笑顔に自信が持てなくなったり、写真に写るのをためらったりする方も少なくありません。
審美ブラケット(白や透明)やホワイトワイヤーを選択することで、ある程度目立ちにくくはできますが、限界があります。
裏側矯正はこの問題を解決しますが、費用や違和感の点で別の課題があります。
痛みと不快感
ワイヤー調整を行った後、数日間は歯が浮いたような、あるいは締め付けられるような痛みを感じることが一般的です。
痛みの程度には個人差がありますが、食事の際に特に強く感じることがあります。
また、ブラケットやワイヤーの端が口内の粘膜(頬、唇、舌)に擦れて、口内炎ができやすいのも特徴です。
専用のワックスでカバーするなどの対処が必要になります。
食事の制限
装置の破損や脱離を防ぐため、硬い食べ物(例:りんごの丸かじり、せんべい、ナッツ類、氷)や、粘着性の高い食べ物(例:キャラメル、ガム、餅)は避ける必要があります。
麺類などもワイヤーに絡みやすいため、小さく切って食べるなどの工夫が求められます。
口腔衛生管理の難しさとリスク
ワイヤー矯正中の最大の課題の一つが、口腔ケアの難しさです。
装置の周りは非常に複雑な形状をしており、食べカスや歯垢(プラーク)が溜まりやすく、通常の歯ブラシだけでは完全に除去することが困難です。
清掃が不十分だと、虫歯や歯肉炎のリスクが大幅に高まります。
矯正治療中に虫歯ができてしまい、治療が中断・遅延するケースも少なくありません。
歯ブラシに加え、歯間ブラシ、タフトブラシ、デンタルフロス(フロススレッダーが必要な場合も)などを駆使した、通常よりも時間と手間をかけた丁寧なケアが毎日必要不可欠です。
ワイヤー矯正は、その高い治療効果と引き換えに、治療期間中の見た目、快適性、食事、そして口腔ケアにおいて、患者様自身の努力と忍耐が求められる治療法と言えるでしょう。
セラミック矯正(差し歯):短期改善の魅力と知っておくべきリスク・注意点
「すぐにでも出っ歯の見た目を治したい」「ワイヤーやマウスピースは付けたくない」…そんな切実な願いを持つ方にとって、「セラミック矯正」は魔法のような解決策に思えるかもしれません。
しかし、その劇的な変化の裏には、将来にわたる大きなリスクが潜んでいることを、治療を選択する前に必ず理解しなければなりません。
セラミック矯正の魅力:なぜ「すぐにキレイ」が実現するのか?
セラミック矯正の最大のセールスポイントは、疑いなくそのスピードです。
歯を動かす矯正治療が年単位の時間を要するのに対し、セラミック矯正は歯を削って型を取り、セラミックの被せ物(クラウン)を作製・装着するため、早ければ数週間、通常でも数ヶ月で「見た目上」の歯並びを整えることが可能です。
また、被せ物の色や形を自由にデザインできるため、歯並びだけでなく、歯の色が気になる(例:ホワイトニングでは効果がないテトラサイクリン歯など)、歯の形が小さい・不揃いといった悩みも同時に解消できる可能性があります。
結婚式や成人式など、人生の大きなイベントを間近に控えている方が、時間的な制約から選択するケースも見られます。
知っておくべき深刻なリスクと注意点:「矯正」ではないことの本質
しかし、セラミック矯正が「矯正」という名前で呼ばれていても、歯を動かして噛み合わせを治す本質的な矯正治療とは全く異なることを理解する必要があります。
これは歯を削る「審美補綴治療」であり、以下のような、時には取り返しのつかないリスクを伴います。
健康な歯を削るという最大の代償
見た目を整えるため、たとえ虫歯でもない健康な歯であっても、全周にわたって大きく削る必要があります。
歯並びのズレが大きいほど、削る量も多くなり、歯の神経(歯髄)に近づきます。
一度削ったエナメル質や象牙質は、二度と再生しません。
これは、歯の寿命にとって最も大きなダメージとなります。
神経への不可逆的ダメージ(抜髄リスク)と歯の脆弱化
歯を大きく削る処置は、歯の神経に大きな刺激を与えます。
術後に強い痛みが出たり、知覚過敏が続いたりすることがあります。
場合によっては、神経が炎症を起こしたり、死んでしまったりして、神経を取る治療(抜髄)が必要になるケースも少なくありません。
神経を失った歯(失活歯)は枯れ木のように非常にもろくなり、硬いものを噛んだ時などに歯根が割れる(歯根破折)リスクが飛躍的に高まります。
歯根破折を起こすと、多くの場合、その歯は抜歯するしかなくなります。
根本的な機能(噛み合わせ)は未解決、むしろ悪化のリスクも
歯根の位置は全く変わらないため、根本的な噛み合わせの問題は解決されません。
見た目だけを整えるために無理な角度で被せ物を作ると、特定の歯に異常な力がかかったり、顎関節に負担がかかったりして、将来的に顎関節症、頭痛、肩こり、さらには被せ物自体の破損や脱離などを引き起こす可能性があります。
歯周組織への悪影響
不適合な被せ物の縁(マージン)や、清掃しにくい不自然な形態は、歯垢(プラーク)の温床となり、歯肉の炎症(歯肉炎)や歯周病を誘発・悪化させる原因となります。
また、金属を使用した被せ物の場合、金属イオンが溶け出して歯茎が黒ずむ(メタルタトゥー)こともあります。
長期的なメンテナンスと避けられない再治療
セラミックの被せ物自体は高品質なものであれば長持ちしますが、永久ではありません。
土台となるご自身の歯が虫歯になったり、歯周病で歯茎が下がったり、あるいはセラミック自体が破損したりすれば、再治療が必要になります。
一般的なセラミッククラウンの平均寿命は10~15年程度と言われており、生涯にわたって何度か作り替えが必要になる可能性が高いです。
その度に高額な費用と、場合によってはさらなる歯の削合が必要になることもあります。
後悔しないための決断
セラミック矯正は、短期的な審美性の改善と引き換えに、長期的な歯の健康と寿命を犠牲にする可能性が高い治療法です。
インターネット上には、「セラミック矯正 後悔」といった検索結果や体験談が数多く存在することが、そのリスクの高さを物語っています。
もし、歯並びや横顔に悩んでいるのであれば、まずはご自身の歯を最大限に活かし、根本的な機能改善も目指せる矯正歯科治療(ワイヤー矯正やマウスピース矯正)が可能かどうか, 信頼できる矯正専門医に相談することを強くお勧めします。
時間はかかっても、健康な歯を守り、長期的に安定した美しい笑顔を手に入れることこそが、真の価値ある選択と言えるのではないでしょうか。
マウスピース矯正:目立たず快適!出っ歯・横顔改善への効果と適用範囲
「矯正したいけど、ワイヤーの見た目がどうしても気になる…」「なるべく痛みが少なく、普段通りに食事も楽しみたい」
そんな方に、近年大きな注目を集めているのが、透明なマウスピース(アライナー)を用いた矯正治療です。
特に「インビザライン」に代表されるこの方法は、審美性と快適性の高さから、多くの成人の方に選ばれています。
では、出っ歯や横顔の改善において、マウスピース矯正はどの程度の効果を発揮し、どのようなケースに適しているのでしょうか?
マウスピース矯正で期待できる出っ歯・横顔への効果
適切な診断と治療計画のもとであれば、マウスピース矯正は出っ歯やそれに伴う横顔の改善に十分な効果を発揮します。
前歯を効率的に引っ込める
マウスピース全体で歯を覆い、計画された方向へ「押す」力を加えることで、前歯を後方に移動させ、口元の突出感を改善します。
特に、歯の傾きが主な原因である「歯性」の出っ歯に対して有効です。
奥歯のコントロールによるスペース確保
システムや治療計画によっては、奥歯をさらに後方へ移動させたり(遠心移動)、歯列の幅を広げたり(側方拡大)することで、前歯を引っ込めるために必要なスペースを作り出すことが可能です。
これにより、以前は抜歯が必要とされたケースでも、非抜歯で治療できる可能性が広がっています。
開咬(オープンバイト)への有効性
奥歯を歯茎方向へ沈み込ませる(圧下)動きは、マウスピース矯正が得意とする動きの一つとされており、前歯が閉じない「開咬」の改善にも効果が期待できます。
3Dシミュレーションによるゴールの可視化
治療開始前に、専用ソフトウェア(例:インビザラインのクリンチェック)を使い、歯がどのように動いていくのか、そして最終的な歯並びや噛み合わせ、さらには横顔のEラインがどのように変化するのかを3Dシミュレーションで確認できます。
これにより、患者様と歯科医師が治療のゴールを明確に共有でき、治療へのモチベーション維持にも繋がります。
マウスピース矯正の適用範囲:得意なケースと苦手なケース
マウスピース矯正は多くのメリットを持つ一方で、万能ではありません。
その特性上、得意な歯の動きと苦手な歯の動きがあり、適用できる症例には限界があります。
得意・適用可能なケース
・軽度〜中等度の出っ歯(特に歯の傾斜が原因の場合)
・歯と歯の間に隙間がある「すきっ歯」(空隙歯列)
・軽度〜中等度のでこぼこ(叢生)
・開咬(オープンバイト)の一部
・矯正治療後のわずかな後戻りの再治療
苦手・適用が難しい、あるいはワイヤー矯正の方が有利なケース
重度の骨格性出っ歯
顎の骨自体の位置や大きさに著しいズレがある場合。
外科手術を伴う矯正(外科矯正)が必要となることが多いです。
抜歯が必要となる重度の叢生や突出感
歯を大きく移動させる必要がある場合、特に歯根を含めた平行移動(歯体移動)は、ワイヤー矯正の方がコントロールしやすく、効率的な場合があります。
マウスピース矯正でも抜歯ケースは可能ですが、より高度な技術と経験が求められます。
歯の著しい捻転(ねじれ)や傾斜
特に奥歯など、大きな歯の回転や大幅な傾斜改善は、マウスピース単独では難しい場合があります。
歯を歯茎から大きく引き出す(挺出)必要がある場合
歯根膜に適切な力をかけ続けるのが難しく、ワイヤー矯正の方が有利です。
重度の歯周病がある場合
まず歯周病の治療と安定が最優先です。
複数のインプラントやブリッジがある場合
これらは動かせないため、治療計画に大きな制約が生じます。
マウスピース矯正成功のための重要ポイント
マウスピース矯正で満足のいく結果を得るためには、以下の3つの要素が不可欠です。
正確な診断と適切な症例選択
あなたの出っ歯がマウスピース矯正の適用範囲内かどうか、抜歯は必要か、どの程度の改善が見込めるのか。
CT撮影なども含めた精密検査に基づき、経験豊富な矯正専門医が正確に診断することが全ての始まりです。
信頼できる歯科医師による精緻な治療計画
AIによる治療シミュレーションはあくまでツールです。
それを基に、歯の動きの生物学的な限界、噛み合わせの機能、顔貌との調和などを考慮し、担当医が治療計画を最適化するプロセスが極めて重要です。
医師の経験と技術力が治療結果を大きく左右します。
患者様自身の絶対的な協力
1日20〜22時間以上の装着時間を守ること、指示通りにアライナーを交換すること、定期的な通院を怠らないこと。
これらが守られなければ、どんなに優れた計画も絵に描いた餅となります。
マウスピース矯正は、目立たずに、比較的快適に、効果的に出っ歯や横顔の悩みを改善できる可能性を秘めた素晴らしい治療法です。
しかし、「誰でも」「簡単に」治せるわけではありません。
ご自身の状態を正しく理解し、信頼できる専門家を選び、そして治療に主体的に取り組む姿勢が、成功への道を切り開きます。
町田エス歯科クリニックが選ばれる理由
町田エス歯科クリニックでは、出っ歯や横顔のコンプレックスをはじめ、様々な歯並びのお悩みを持つ方々に対し、最先端の技術と豊富な臨床経験に基づいた、質の高いマウスピース矯正治療をご提供しています。
なぜ多くの方に当院のマウスピース矯正が選ばれ、ご満足いただけているのか、その理由をご紹介します。
理由1:国内トップクラスの実績!指導医・認定医による専門的アプローチ
当院のマウスピース矯正(インビザライン)は、単にシステムを導入しているだけではありません。
治療計画の立案から最終的な仕上げまで、矯正歯科治療における最高レベルの専門知識と技術を持つドクターチームが責任を持って担当します。
インビザライン・ブルーダイヤモンドプロバイダー
エス歯科グループは、インビザライン社から年間750症例以上を手掛ける歯科医師にのみ与えられる最高ランクの一つである「ブルーダイヤモンドプロバイダー」に認定されています。
これは、軽度なケースから他院では困難とされる難症例まで、あらゆる症例に対応できる圧倒的な経験と実績の証明です。
「誰が」治療を行うかは、治療結果を左右する最も重要な要素です。
当院では、指導医・認定医レベルの専門家が、その知識と経験を最大限に活かし、患者様一人ひとりに最適な治療を提供します。
理由2:先進設備による「見える化」と「精密診断」
安全で確実、そして予知性の高い治療を実現するため、当院では最新のデジタル技術と診断機器への投資を惜しみません。
歯科用CTによる三次元診断
従来のレントゲンでは見えなかった顎の骨の厚みや密度、歯根の正確な位置、神経や血管の走行などを三次元的に詳細に把握します。
これにより、歯を安全に動かせる範囲や限界を正確に見極め、リスクを最小限に抑えた、科学的根拠に基づいた治療計画を立案します。
特に抜歯・非抜歯の判断や、歯の移動量が多いケースでは不可欠な検査です。
口腔内3Dスキャナー (iTero)による快適・精密スキャン&シミュレーション
不快な粘土による型取りは不要。
高精度な光学スキャンにより、歪みのない精密な歯型データを短時間(数分)で取得します。
取得したデータを用いて、その場で治療後の歯並びや横顔の変化を3Dシミュレーションで可視化。
「治療したらどうなるんだろう?」という不安を解消し、患者様と医師が治療のゴールを明確に共有した上で治療をスタートできます。
これらの先進設備から得られる客観的で詳細なデータと、専門医・指導医の豊富な経験知を融合させることで、画一的ではない、あなただけのオーダーメイド治療計画を実現します。
理由3:矯正だけじゃない!総合歯科ならではの「トータルスマイルデザイン」
当院は矯正歯科治療だけでなく、インプラント(All-on-4含む)、精密審美補綴(セラミック治療)、精密根管治療、歯周病治療など、各分野の専門家が密に連携する総合歯科クリニックです。
これが、矯正治療においても大きな強みとなります。
治療前の徹底した口腔環境整備
矯正治療を成功させるためには、健康な歯と歯茎が不可欠です。
矯正前に虫歯や歯周病が見つかった場合も、院内で各分野の専門家が連携し、スムーズかつ質の高い治療を行うことができます。
矯正後のさらなる審美性向上
「歯並びは整ったけど、歯の色ももっと白くしたい」「前歯の形をもう少し整えたい」といったご希望にも、ホワイトニングやセラミック治療(ラミネートベニアなど)を組み合わせることで、より理想に近い、輝く笑顔を実現できます。
当院には専属の歯科技工所も在籍しており、色や形にこだわった高品質な補綴物を提供可能です。
矯正専門クリニックでは難しい、口元全体の美しさをトータルでデザイン(スマイルデザイン)できるのが、当院ならではの強みです。
機能と審美の完璧な調和
私たちは、見た目の美しさ(審美性)だけでなく、しっかりと噛めること(機能性)、そしてその状態が長期的に安定すること(持続可能性)を最も重視しています。
矯正治療においても、最終的な噛み合わせが顎関節や筋肉に負担なく調和しているか、清掃しやすい環境になっているかなどを精密に評価し、単に歯を並べるだけでなく、生涯にわたるお口の健康に貢献する治療を目指します。
理由4:不安に寄り添う、丁寧なコミュニケーション
矯正治療は、費用も期間もかかる大きな決断です。だからこそ、当院では患者様とのコミュニケーションを何よりも大切にしています。
初診相談では、お悩みやご希望、不安な点を時間をかけてじっくりとお伺いします。
精密検査の結果や治療計画についても、専門用語を避け、CT画像や3Dシミュレーションをお見せしながら、目で見て理解できるよう、分かりやすく丁寧にご説明します。
治療法の選択肢、それぞれのメリット・デメリット、期間、費用、考えられるリスクについても、全て正直にお伝えし、患者様が十分にご納得いただいた上で治療を進めることをお約束します。
出っ歯や横顔のコンプレックスを解消し、自信に満ちた笑顔で毎日を過ごしていただくために。
町田エス歯科クリニックは、最高レベルの専門性、先進の技術、そして患者様に寄り添う温かい心で、あなたにとって最善の治療をご提供します。
まずは一歩、無料相談から始めてみませんか?
治療法決定から理想の笑顔まで|当院でのマウスピース矯正プロセス
町田エス歯科クリニックでマウスピース矯正(インビザライン)治療をお受けいただく際の、具体的な流れをご説明します。
安心して治療を開始し、スムーズに進めていただけるよう、各ステップで丁寧なサポートを心がけています。
STEP1:無料相談(約30~60分)
全ての始まりは、あなたの声をお聞かせいただくことから。
まずはお気軽に無料相談をご予約ください。
カウンセリング
どのような点にお悩みか、どのような笑顔になりたいか、治療に関するご希望や不安、ライフスタイルについて詳しくお伺いします。
過去の治療経験などもお聞かせください。
口腔内診査(視診)
担当の歯科医師がお口の中を拝見し、現在の歯並び、噛み合わせ、虫歯、歯周病の有無などを確認します。
治療概要の説明
マウスピース矯正の基本的な仕組み、メリット・デメリット、他の治療法との比較、おおよその治療期間や費用の目安についてご説明します。
iTeroによる簡易シミュレーション
最新の口腔内3Dスキャナー「iTero」を使用し、その場で簡単な治療後の歯並びシミュレーションをご覧いただくことが可能です。
治療後のイメージを掴むのに役立ちます。
質疑応答
どんな些細なことでも構いません。
疑問や不安が解消されるまで、何でもご質問ください。
この段階で治療を強要することは一切ありません。
ご自宅でじっくりご検討ください。
STEP2:精密検査(約30~60分)
マウスピース矯正治療を希望される場合、安全で確実な治療計画を立案するために、以下の詳細な検査を行います。
レントゲン撮影
「パノラマレントゲン」でお口全体の歯、歯根、顎の骨の状態を把握します。
歯科用CT撮影
顎の骨の厚みや密度、歯根の正確な位置、神経や血管の走行などを三次元的に詳細に把握します。
歯の移動限界やリスク評価に不可欠です。
口腔内・顔貌写真撮影
治療前後の比較、スマイルデザインの参考のため、お口の中と、お顔(正面・笑顔・横顔)の写真を記録します。
口腔内3Dスキャン (iTero)
最新の光学スキャナーで精密かつ快適に歯型データを取得します。
データはすぐにコンピューターに取り込まれ、治療計画に使用されます。
これらの検査データは、あなたの治療計画をオーダーメイドで作成するための、非常に重要な情報となります。
STEP3:診断・治療計画の説明(約30~45分)
精密検査で得られた全てのデータを基に、担当の歯科医師が詳細な分析を行い、あなたに最適な治療計画を立案・ご提案します。
診断結果の報告
現在の不正咬合の状態、原因(歯性か骨格性かなど)、難易度について詳しくご説明します。
治療計画の詳細説明
・抜歯の必要性の有無とその理由
・具体的な歯の動かし方、順序
・予測される治療期間(アライナーの総枚数)
・アタッチメント(歯につける補助装置)の必要箇所と理由
・IPR(歯と歯の間をわずかに削る処置)の必要箇所と量
・治療費用の総額(トータルフィー)と内訳、支払い方法
3D治療シミュレーション (クリンチェック)の確認
治療開始から完了までの歯の動きを、ステップごとに3D動画で詳細にご確認いただけます。
マウスピースがどのように作用して歯並びが改善していくのか、そして最終的な歯並び、噛み合わせ、横顔の変化まで、視覚的にリアルに理解することができます。
気になる点があれば、この段階で修正の希望を伝えることも可能です。
質疑応答と同意
計画内容について、疑問点がなくなるまで丁寧にご説明します。
全ての点にご納得いただけましたら、治療契約書にご署名いただき、治療開始の準備へと進みます。
STEP4:治療開始前準備
アライナーの発注・作製(通常1ヶ月以上)と並行して、または作製前に、お口の中を最適な状態に整えます。
口腔衛生指導・プロフェッショナルクリーニング
矯正治療中の効果的な歯磨き方法、フロスや歯間ブラシの使い方などを歯科衛生士が丁寧に指導します。
また、歯石や着色を除去し、清潔な状態にします。
虫歯・歯周病治療
事前検査で見つかった虫歯や歯周病がある場合は、矯正治療開始前に優先して治療を行います。
抜歯
治療計画で抜歯が必要と判断された場合は、この段階で実施します。
STEP5:アライナー装着・動的治療期間スタート
いよいよ、オーダーメイドのアライナーを用いた歯の移動を開始します。
初回アライナー装着
クリニックにて、最初のアライナーを装着し、適合を確認します。
着脱方法、1日の装着時間(20時間以上必須)、お手入れ方法、紛失・破損時の対応など、注意事項を改めて詳しくご説明します。
アタッチメント装着
治療計画に基づき、歯の表面に必要な「アタッチメント」を接着します。
これは歯を効率的に動かすための重要なハンドル役を果たします。
アライナーの交換
ご自宅で、指示されたスケジュール(通常1~2週間ごと)に従い、ご自身で新しいアライナーに交換していただきます。
定期チェック(1~3ヶ月ごと)
定期的にご来院いただき、以下の点などをチェックします。
・歯が計画通りに動いているか
・アライナーが歯にしっかり適合しているか
・アタッチメントに問題はないか
・口腔内の衛生状態は良好か
必要に応じて、IPR(歯間削合)や治療計画の微調整を行うこともあります。
動的治療期間は、症例により異なりますが、一般的に1年~3年半程度です。
この期間、患者様ご自身の協力が非常に重要になります。
STEP6:保定期間 – 理想の笑顔を維持するために
計画通りに歯が移動し、美しい歯並びと機能的な噛み合わせが達成されたら、アタッチメントを除去し、動的治療は完了です。
しかし、矯正治療はこれで終わりではありません。
最も重要な「保定」期間が始まります。
リテーナー(保定装置)の作製・装着
動かしたばかりの歯は、元の位置に戻ろうとする「後戻り」を起こしやすい状態です。
これを防ぐために、歯を現在の位置に留めておくための「リテーナー」を作製し、装着を開始します。
装着スケジュールと期間
最初の約1年間は、後戻りのリスクが最も高いため、食事と歯磨き以外の時間は常に装着(1日20時間以上)していただくのが基本です。
その後、歯並びが安定してきたら、歯科医師の指示に従い、徐々に装着時間を夜間のみなどに減らしていきます。
保定期間は、最低でも動的治療にかかった期間と同じ(通常2年以上)、あるいは生涯にわたる夜間装着が推奨されることもあります。
定期観察(3~6ヶ月ごと)
保定期間中も定期的にご来院いただき、後戻りが起きていないか、リテーナーに問題はないか、噛み合わせは安定しているかなどをチェックします。
町田エス歯科クリニックでは、治療が完了した後も、あなたが手に入れた美しい笑顔と健康的な噛み合わせを、生涯にわたって維持できるよう、責任を持ってサポートさせていただきます。
出っ歯と横顔の治療法に関するよくある質問
Q1. 出っ歯で横顔が気になります。どの治療法が一番早く終わりますか?
A1. 見た目の変化を最も早く得られるのはセラミック矯正(差し歯)です。
数週間から数ヶ月で完了しますが、健康な歯を大きく削るリスクや、根本的な噛み合わせが改善されないデメリットを十分に理解する必要があります。
歯を動かす矯正治療(ワイヤー矯正、マウスピース矯正)の中では、症例や治療範囲によります。
部分的な改善であればマウスピース矯正が比較的短期間(数ヶ月~1年程度)で済む場合がありますが、これは限定的なケースです。
全体的な噛み合わせや重度の出っ歯を根本的に治す場合は、ワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに平均して1年半~3年程度の期間が必要です。
「早さ」だけを基準にせず、ご自身の歯と将来の健康にとって何が最善かを考慮して治療法を選ぶことが、後悔しないための最も重要なポイントです。
Q2. マウスピース矯正で本当に出っ歯や横顔は改善しますか?効果はワイヤー矯正と同じですか?
A2. はい、軽度から中等度の出っ歯であれば、マウスピース矯正(インビザラインなど)で効果的に改善できるケースが多くあります。
前歯を後退させることで口元の突出感が減り、横顔のEラインも美しく整うことが期待できます。
3Dシミュレーションで治療ゴールを事前に確認できるのもメリットです。
ただし、全ての症例でワイヤー矯正と全く同じ結果が出せるわけではありません。
特に、抜歯が必要なほど歯を大きく動かす場合や、歯根の平行移動、著しい捻転の改善などは、ワイヤー矯正の方がより効率的で確実な場合があります。
また、骨格的な問題が大きい重度の出っ歯は、マウスピース矯正単独では限界があり、ワイヤー矯正や外科矯正が必要になることもあります。
どちらの治療法が最適かは、精密検査と専門医による正確な診断に基づいて判断されます。
Q3. ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらが痛いですか?
A3. 痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的にはマウスピース矯正の方がワイヤー矯正に比べて痛みが少ない傾向にあると言われています。
ワイヤー矯正は、ワイヤーを調整した後に数日間、比較的強い痛み(歯が浮くような、噛むと痛いなど)を感じることが多いです。
一方、マウスピース矯正は、新しいアライナーに交換した際に締め付けられるような圧迫感や軽い痛みを感じる程度であることが多く、数日で慣れる方がほとんどです。
また、ワイヤー矯正で起こりやすい装置による口内炎のリスクも、マウスピース矯正では低いです。
Q4. セラミック矯正のリスクについて、神経を取る以外にもありますか?
A4. はい、神経へのダメージ(抜髄)リスク以外にも、セラミック矯正には注意すべき点があります。
・歯根破折のリスク:神経を取った歯は非常にもろくなるため、将来的に歯根が割れて抜歯に至るリスクが高まります。
・歯周病のリスク:不適合な被せ物や清掃しにくい形態は、歯茎の炎症や歯周病を悪化させる原因になります。
・噛み合わせの悪化:見た目だけを優先して無理な角度で被せ物を作ると、顎関節に負担がかかり顎関節症を引き起こしたり、他の歯にダメージを与えたりする可能性があります。
・再治療の必要性:セラミック自体や接着剤の劣化、土台の歯の問題などにより、平均10~15年程度で再治療が必要になる可能性が高いです。
その度に費用と、場合によっては更なる歯の削合が必要になります。
短期的なメリットの裏にある、これらの長期的なリスクを十分に理解することが重要です。
Q5. 矯正治療の費用について、総額はいくらになりますか?追加費用はありますか?
A5. 費用は治療法、範囲、難易度、クリニックにより大きく異なります。
当院のような「トータルフィー制度(総額制)」を採用しているクリニックでは、最初に提示された金額に、毎回の調整料や治療終了後の保定装置(リテーナー)代などが含まれていることが多いです。
これにより、治療期間が予定より延びた場合でも、追加の調整料が発生せず、費用の総額が分かりやすいというメリットがあります。
ただし、どこまでの費用が「総額」に含まれるかは、クリニックによって異なります。
例えば、抜歯費用、虫歯や歯周病の治療費、治療計画の変更(リファインメント)に伴う追加費用、リテーナーの紛失・破損時の再製作費用などが別途必要な場合があります。
契約前に、総額に含まれるもの・含まれないものを詳細に確認することが非常に重要です。
当院では、カウンセリング時に費用についてもしっかりご説明いたします。
Q6. 出っ歯の治療で抜歯は必要ですか?
A6. ケースバイケースです。
出っ歯の原因が、単に歯が前方に傾いているだけでなく、顎のスペース不足により歯が並びきらずに前に押し出されている場合、前歯を十分に後退させるスペースを作るために、抜歯(多くは小臼歯)が必要になることがあります。
特に、口元の突出感が強く、横顔を大きく改善したい場合には、抜歯を選択することが多いです。
しかし、近年はマウスピース矯正の技術進化や、奥歯を後方に移動させる方法(遠心移動)、歯列の幅を広げる方法(側方拡大)、IPR(歯間削合)などを組み合わせることで、以前は抜歯が必要とされたケースでも非抜歯で治療できる可能性も広がっています。
抜歯・非抜歯の判断は、CTを含む精密検査の結果に基づき、顔貌全体のバランス、口元の審美性、噛み合わせの安定性、歯周組織への影響などを総合的に考慮して、専門医が慎重に決定します。
Q7. 矯正治療後の「後戻り」はどれくらいの確率で起きますか?防げますか?
A7. 矯正治療で動かした歯は、何もしなければほぼ100%に近い確率で元の位置に戻ろうとします(後戻り)。
しかし、治療後に「リテーナー(保定装置)」を指示通りにきちんと使用すれば、後戻りは効果的に防ぐことができます。
後戻りの主な原因は、リテーナーの装着不足です。
治療完了直後は特に歯が不安定なため、決められた装着時間を守ることが極めて重要です。
保定期間や装着スケジュールは症例によって異なりますが、きれいな歯並びを維持するためには、リテーナーの使用が矯正治療の重要な一部であるという認識が必要です。
Q8. 矯正治療のリスクについて教えてください。
A8. 矯正治療には、以下のような潜在的なリスクや副作用があります。
・痛みや不快感:装置装着・調整後の数日間。
・虫歯・歯周病:口腔清掃が不十分な場合。
・歯根吸収:歯根がわずかに短くなる現象。通常は問題ない範囲ですが、稀に進行することがあります。
・歯肉退縮・ブラックトライアングル:歯茎が下がり、歯と歯の間に黒い三角形の隙間ができることがあります。
特に成人矯正や歯周病がある場合に起こりやすいです。
・顎関節症:まれに症状が出たり、悪化したりすることがあります。
・治療期間の延長:歯の動き方の個人差や、患者様の協力度(マウスピースの装着時間など)により、予定より長引くことがあります。
・後戻り:リテーナーの使用を怠った場合。
これらのリスクを最小限に抑えるためには、精密な検査・診断、適切な治療計画、そして治療中の丁寧な口腔ケアと定期的なチェックが不可欠です。
Q9. 治療法について迷っています。相談だけでも可能ですか?セカンドオピニオンは?
A9. はい、もちろんです。
町田エス歯科クリニックでは無料相談を実施しておりますので、まずは治療に関する疑問や不安、ご希望などをお気軽にお話しください。
複数の治療法の選択肢や、それぞれのメリット・デメリットをご説明し、あなたが納得して治療法を選べるようサポートします。
また、他のクリニックで提案された治療計画について意見を聞きたい、といったセカンドオピニオンにも対応しております。
十分な情報収集と比較検討が、後悔しない治療選びのためには大切です。
Q10. なぜ町田エス歯科クリニックのマウスピース矯正は実績があるのですか?
A10. 当院(エス歯科グループ)がインビザライン治療で国内トップクラスの実績(ブルーダイヤモンドプロバイダー)を誇る理由は、単に症例数が多いだけでなく、経験豊富な歯科医師が、CTやiTeroなどの先進設備を用いた精密診断に基づき、一つ一つの症例に対して、妥協のない、質の高い治療計画を立案・実行しているからです。
また、矯正治療だけでなく、審美歯科、インプラント、歯周病治療など、各分野の専門家が院内で連携し、歯並び・噛み合わせ・顔貌のバランス・長期的な安定性まで考慮した、包括的な視点での治療を提供できる体制が整っていることも大きな強みです。
当院のご紹介
東京・神奈川に6店舗を展開するグループ

各院にマイクロスコープやCTなどの精密機器を完備し、質の高い治療を安定的に提供できる体制が整っています。
他院にはないグループ連携による技術力と安心感が強みです。
町田駅から徒歩1分!

当日の空き状況によっては、急なご予約にも柔軟に対応可能です。
お仕事帰りや買い物ついでにも立ち寄れる便利な立地です。
完全個室で安心のプライベート空間

周囲の目を気にせず、治療中もリラックスできる空間です。
ちょっとした疑問や不安も気兼ねなく相談しやすく、プライバシーを大切にしたい方にも最適な環境が整っています。