国民の7割の人がかかっている病気を知っていますか?
皆さんこんにちは!
副院長の岩田です!
先日の台風すごかったですね!?
また台風が近づいているみたいなので、気をつけてくださいね!!
さて今日は国民の7割がかかっている病気についてお話しして行きたいと思います。
7割ですから3人に2人はこの病気にかかっています。
この病気を放っておくと終いには・・・歯が抜け落ち、目が見えなくなったり、手足を切断しなければいけなくなることがあります。
この病気とは、「歯周病」です。
えっ!歯周病がそんなに!?と思うかもしれませんが、決して大げさではありません。
なぜなら歯周病と全身疾患(特に糖尿病)が密接に関わっているからです。
その中でも今日は歯周病と糖尿病について詳しくみていこうと思います。
歯周病とは歯を支える骨が溶けてしまう病気です。
歯と歯ぐきの間に汚れがずっとあると細菌が繁殖して身体の中に入って来ようとします。
これを排除するために免疫の細胞が集まってきます。
これが炎症です。
戦いが長期化して大きくなると歯を支える骨を諦めて自分で溶かし始めます。
細菌と戦う場所を作ってもっと兵隊(免疫の細胞)を呼びます。
これが歯周病です。
実は、細菌が骨を溶かしているのではなく自分で仕方なく溶かしていたのです。
最終的には、歯を支える骨がなくなって揺れて自然に歯が抜けてしまいます。
糖尿病とは血糖値が高くなってしまう病気です。
インスリンというホルモンが身体の細胞に「血液中の糖を取り込んでエネルギーにしろ!or蓄えろ!」と命令を出しています。しかしこのインスリン(命令)が出なかったり伝わらなかったりすると糖尿病になってしまいます。
最終的には糖尿病の怖い症状である、目が見えなくなったり、腎不全で人工透析になったり、手足がしびれて腐ってしまったり、ということがおきてしまう怖い病気です。
歯周病は近年の研究で全身に影響を及ぼすことが分かってきました。
特に糖尿病とは密接な関係があります。
歯周病菌が血管内に入ると血栓ができやすくなり、心臓病や脳梗塞のリスクを高めるという研究報告も相次いでいます。
免疫力を低下・突然死を招く感染症-歯周病の炎症で骨を溶かすシグナルがインスリンの命令を伝わりにくくしています。
糖尿病では血液の中で免疫の細胞が糖が邪魔で動きにくくなります。
そうなると免疫が弱って抵抗力が落ちます。
したがって、歯周病により糖尿病は悪化し糖尿病により歯周病は悪化します。
研究では、歯周病の治療をおこなうと糖尿病の数値が良い方向に変化します。
また、その逆も言えます。
糖尿病の数値が良くなったら歯ぐきの状態が良くなっていきます。
なので、血糖値が気になる方は、積極的に歯科医院で歯ぐきの治療を行うと良いでしょう。
両方悪くなる負のスパイラルを断ち切って良い方向へのスパイラルに変えていきましょう。
今後、歯周病と他の疾患についてもアップできればと思います。
副院長 岩田