口臭のお悩みは複雑
お口の臭い気になることはありませんか?
「口臭」はとてもデリケートな問題なので、自分が気になっていてもなかなか人に聞けない問題の1つかもしれません。
口臭の原因はさまざまですが、原因を知ることで気になる臭いを予防することができます。
今回は、口臭に悩んでいる方に向けて、口臭の原因と改善方法をご紹介します。
Contents目次
こんなお悩みありませんか?
- 歳を取ると口臭に変化はあるの?
- 口臭の原因を知りたい
- 口臭だと思われたくない…
- 口臭の改善方法を知りたい
- セルフケア方法を知りたい
- 口臭の治療法について教えてほしい
口臭について
口臭があることで起きること
口臭はデリケートな問題です。
なかなか本人に伝えることができず、さまざまな場面でトラブルの要因になることがあります。
また口臭は、自分では気づきにくいため、知らず知らずのうちに相手に不快な思いをさせてしまっている可能性があります。
口臭が発生する要因は、生活習慣・飲食物・嗜好品・お口のトラブルなどさまざまです。
改善するためには、根本となっている原因から治療する必要があります。
原因
口臭の主な原因は、お口の中のトラブルにあります。
その中でもとくに多くを占めているのは、「歯周病」と「舌苔(ぜったい)」です。
●口臭の原因となっているおもな病気
・歯周病
歯周病は、細菌の感染が原因で歯茎に炎症を起こり、赤く腫れたり血が出たりする疾患です。
初期のころは、ほとんど自覚症状がありません。
ゆっくりと症状が進行していくため、気づいたときには重症化してしまうことがあります。
歯周病が進行すると歯茎から血や膿が出たりするため、これらが原因となって口臭が発生します。
・舌苔(ぜったい)
舌苔とは、舌の表面に付着している白い苔のようなものです。
舌苔は、口腔粘膜の剥がれた上皮(垢のようなもの)・細菌・食べもののカスなどがたまり形成されているため、口臭の原因となります。
・虫歯
虫歯は細菌が出す酸が原因で歯が溶けてしまう疾患です。
虫歯が進行すると穴が大きくなり、食べカスや歯垢が溜まるため口臭の原因となります。
・プラーク(歯垢)
プラークは、歯の正面に付着する白いネバネバしたもので細菌のかたまりです。
虫歯や歯周病の原因にもなります。
・歯石
歯石は、プラークが石灰化して石のように硬くなったものです。
歯石の表面はザラザラとしておりプラークの付着や着色の原因となり、歯周病を進行させます。
・ドライマウス
さまざまな要因が引き金となり、口の中が乾燥する状態を指します。
唾液には自浄作用(じじょうさよう)があります。
自浄作用とは、口の中を洗い流す作用のことです。
唾液の分泌が少なくなると、この自浄作用の働きが低下し口の中が乾燥して口臭が強くなります。
・入れ歯
入れ歯は菌が繁殖しやすく定期的にお手入れしていくことが必要となります。
汚れが残り細菌が繁殖すると、嫌なにおいが発生するため、毎日清潔に保つことが大切です。
・口腔がん
口腔がんとは、口の中にできた悪性の腫瘍です。
口腔がんが原因で口臭を引き起こすことがあります。
●全身の病気が原因
口臭は、お口の中のトラブルだけでなく、全身の病気が関係していることがあります。
全身の病気が関係している口臭には、肺癌・胃癌・糖尿病・尿毒症・肝硬変・肝臓癌・トリメチルアミン尿症などさまざまな病気があります。
●口臭のおもな原因物質
口臭の原因物質は、揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)である「メチルメルカプタン」「硫化水素」「ジメチルサルファイド」です。
なかでも、メチルメルカプタンと硫化水素はその大半を占めます。
これらの匂いの特徴は玉ねぎや卵、生ごみやキャベツなどが腐ったようなにおいと称されています。
●生活習慣による口臭
口臭は生活習慣からも影響を受けて発生しますので、口臭が気になる方は生活習慣を見直していきましょう。
とくに、口の中をきれいに保ち、唾液がしっかりと分泌されて乾燥しないようにすることが大切です。
十分な睡眠をとり、ストレスをためないような生活を心がけましょう。
ストレスが溜まっていたり睡眠不足が続いたりしていると、唾液の分泌が減ってしまいます。
生活習慣を整えることは口臭を予防することにもつながるといえます。
●病的口臭
病的口臭とは、病気が原因で発生する口臭です。
病的口臭には、歯周病や虫歯などお口の中のトラブルが原因で発生する口臭と、呼吸器系の病気・消化器系の病気・糖尿病など全身の病気が原因で発生する口臭があり、口臭を改善するためには根本となっている原因の病気を治療する必要があります。
●心理的口臭
心理的口臭は、「自臭症」ともいわれています。
とくに問題もないのに、本人だけが口臭がすると思い込んでしまっている症状です。
●外因的口臭
外因的口臭とは、食べ物や飲み物、タバコなどが原因でおきる口臭のことを指します。
とくに、ニラ・ニンニク・ネギなどの臭いの強い食べ物は、口臭の原因となります。
また、お酒を飲んだあとも口臭が気になることがあります。
これは、食べ物やアルコールから発せられた匂いの元となる成分が、体内で消化吸収されたあと、血液の流れに乗って肺に運ばれることで匂いが発生するからです。
さらに、タバコを吸っている方も喫煙者特有の匂いがします。
タバコの煙には、歯周病を悪化させる有害物質が含まれているため、喫煙者の口臭は歯周病も大きく関係している可能性があります。
治療方針
口臭の治療を行う前に、当院では患者さまの悩みや不満などを細かくヒアリングを行います。
そして、実際に患者さまの口臭の状態を把握するため、舌の検査を行います。
検査結果から口臭の原因や深刻度を把握し、具体的な治療へと進んでいきます。
口臭はデリケートな問題でもあるため、安心してご来院いただけるよう丁寧に検査や治療を行います。
口臭の検査
口臭検査について
当院で行う口臭の検査にはいくつか種類があります。
検査項目としては、「歯周病菌についての検査」「舌の検査」になります。
多くの検査を行うことで、口臭の原因や口の中の状態がわかるようになります。
お口の中の状態を把握することで、患者さま自身で口臭のトラブルを予防することにもつながります。
口臭治療の検査
●歯周病菌の検査
歯周病が口臭の原因となっている可能性もあるといわれています。
当院では唾液の成分を検査し、歯周病菌の数や活動性を把握します。
多くの歯周病菌のうち6種類が人体に害を及ぼすものとしてこちら挙げられますが、検査では2種類から6種類の歯周病菌を検出することが期待できます。
●舌の検査
舌の上にくっついている汚れである舌苔の中の含硫アミノ酸やペプチドといったタンパク質が分解されることによって口臭となるガスは発生します。
また、舌苔から全身状態や病気の有無などがわかることもあります。
注意事項
検査当日、唾液採取の2時間前は、飲食・歯磨き・うがいなどを控えるようにしてください。
また、口腔内に傷や口内炎がある場合もお知らせください。
お口の中の状態は、体調などによっても変化しますので、できるだけ安定した状態の唾液を測定しなければなりません。
口臭の対処法・予防法
ストレスをためすぎない
ストレスを感じると、唾液の分泌量が少なくなります。
唾液の分泌量が減ると、唾液の自浄作用の働きが悪くなり口の中の細菌が増えるため、口臭が強くなります。
唾液が減る要因として、唾液の分泌には「自律神経」が関係しています。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
ストレスを感じたり緊張したりすると交感神経が優位に働くため、唾液の分泌が減り口臭が強くなってしまいます。
唾液の分泌が少なくなり、口の中が乾燥する状態を「口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)」や「ドライマウス」といわれています。
口腔乾燥症は、どちらかというと女性に多い症状といわれていますが、お口の乾燥が気になる方は、口呼吸をしないことを意識し、リラックスすることをおすすめします。
正しくブラッシングをする
舌の表面に付着している白い苔のようなものが「舌苔(ぜったい)」です。
舌苔は口臭が発生するおもな原因といわれており、口の中の粘膜が剥がれたものや細菌、食べカスなどが舌の表面に付着してできた白い苔のようなものです。
口臭を予防するためには、匂いの元となる舌苔を取り除くことが大切になります。
しかし、舌の表面はとても繊細で傷付きやすいので、ゴシゴシと強い力で磨かないように気をつけましょう。
また、舌ブラシを使って磨くのもおすすめです。
舌ブラシは、舌を磨いて舌苔を取り除くためのブラシですので、舌の表面を傷つけることなく使用することができます。
使用上の注意としてブラシを奥から手前に動かすように使いましょう。
また舌を磨くタイミングは、朝起きたときに磨くのがおすすめです。
禁煙する
タバコを吸っている人は、喫煙者特有の匂いがします。
タバコの煙には、ニコチンやタールなどさまざまな有害物質が含まれており、これらは口臭の原因となるだけでなく、歯茎の血流を悪くしてしまうので、歯周病の進行にも大きく影響を与えます。
タバコは吸っている本人だけでなく、周りにいる方の健康にも影響を及ぼしますので、禁煙されることをおすすめします。
よくある質問
-
口臭が気になるのですが、どこに相談に行けばいいのか分かりません。
-
口臭のおもな原因は口の中に問題がある場合がほとんどですので、口臭が気になるようでしたら、歯科医院へ相談に行きましょう。
-
朝起きたときに口臭が強くなっているのはなぜですか?
-
就寝中は唾液の分泌量が低下するため、お口の中の細菌が増え口臭が強くなります。
そのため、起床後は歯磨きをして口の中をきれいにしましょう。
歯磨きをしないで、そのまま食事や水を飲んだりしてしまうと、口の中の細菌がそのまま身体に流れ込むことになります。
-
歯周病は口臭と関係がありますか?
-
歯周病は細菌感染が原因で引き起こされる疾患です。
歯周病になると歯茎から血がでたり膿がでたりするため、これらの匂いが原因となり口臭が発生してしまいます。
-
歯周病以外にも口臭の原因となる病気はありますか?
-
口臭の原因はお口の中の原因がほとんどですが、胃炎や胃がんなど全身の病気に関係していることがあります。
-
歯並びが悪いと口臭の原因にも関係するのでしょうか?
-
歯並びが悪いと、ブラッシングがむずかしくなりますので、お口の中に汚れが残りやすくなります。
また、口を閉じるのがむずかしくお口の中が乾燥しやすくなり、口臭が発生してしまうこともあります。
Doctor's messageドクターメッセージ
口臭は全世代に共通した悩みであり、20代においては、3人に1人が口臭を気にしている時代です。
当院では、そういった患者さまのニーズに合わせて唾液検査を導入しています。
唾液検査では、詳細な口臭の原因を探るだけでなく、歯周病や虫歯といった疾病リスクも測定可能です。
口臭は、デリケートな問題になりますので、患者さまの気持ちに寄り添いながら、精神的な負担が軽くなるようにサポートします。
町田エス歯科クリニック院長
大口 慧士
最適かつ高精度な治療を
みなさまに
エス歯科グループでは、豊富な知識と経験を積んだドクターが
あなたに合った最適かつ高精度な治療を提供いたします。
機能的治療から審美的治療までお口に関するお悩みは何でもご相談ください。
監修者情報
- 町田エス歯科クリニック 院長 大口 慧士
- 資格:歯科医師
出身大学:神奈川歯科大学
▼メッセージ
その歯だけを診るのではなくお口全体を診て原因を探り、長期的に安定した口腔環境を提供するために治療を行っております。
なぜ治らないのか、どうして悪くなったのかを見極める高い診断力、それを支えるCTやマイクロスコープなどの最新設備、インプラント、矯正など各分野のエキスパート。
生涯歯で困らないライフスタイルの実現をサポートするための環境、Dr、スタッフが、皆様をお待ちしておます。
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