Floss or Die
こんにちは!
突然ですが、“Floss or Die” という言葉を聞いたことはありますか?
直訳すると「デンタルフロスか死か」という言葉で、これはアメリカの歯周病予防キャンペーンのキャッチコピーです。
「デンタルフロスをしないと死を招く」なんて大げさな、と思うかもしれませんが、歯周病と全身疾患が関連があることが分かっています。
歯周病が悪化すると糖尿病、動脈硬化、骨粗しょう症、低体重児出産などのリスクも上がると言われています。
なかでも動脈硬化が招く心疾患や脳血管障害は突然死を招くことから、アメリカでは“FLOSS OR DIE”という強烈なキャッチコピーを発表して歯周病予防の関心を高めようとしたのだと思います。
歯周病菌は、血管に入り全身に回ります。
脳梗塞や心筋梗塞の方の血栓の中や、感染性心内膜炎の患者さんの心臓弁、また死産・低体重児を生んだお母さんの子宮から口の中にいるはずの歯周病菌の毒素が検出されています。
歯ブラシだけでは虫歯や歯周病が発生しやすい歯間部の汚れは取りきれないため、フロスが重要になってきます。
予防歯科の先進国であるスウェーデンではフロスの使用率は51.6%で、日本のフロスの使用率はその半分以下の20.5%というアンケート結果もあります。
しっかりフロスを利用してお口の中だけでなく全身の健康も守っていきたいですね。
町田エス歯科クリニック 院長 大口